着物のキホン「糸」シリーズ:生糸って?木綿って?紬って?正絹とはどう違う?

絹 糸 紬糸 紬

着物のキホンを知るなら、着物が作られている糸の違いから知っておかねば!ですね。一か月近く更新があいてしまったのは、決してほったらかしにしていたわけではなく、行き詰った結果です。着物の世界から糸の世界へと足を踏み込んでみればこれまた奥深き世界・・・とりあえずは基本的なところを押さえるべくまとめてみましたよ!

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まえがき

実は着物の基礎から学ぼうシリーズ、かなり苦戦しています。
自分の手元にある書籍やネットの情報だけじゃとてもまとまらない。図書館にも通いつめました。
糸を調べたり染織を調べたり模様を見てみたり、いろいろしてたら多方向に広がってしまい収拾がつかない・・・調べれば調べるほど沼にはまっていく状態。
そして縮緬と綸子は別物だと思っていたのに、綸子も縮緬の一種という文面を見たときに「ああもうダメだ!!!!」とすべてが崩れ去っていくのを感じましたww
それから一度リセットして糸だけに、その中でも基本事項だけをピックアップしたこの記事から着手していきます。糸の種類を知ればもっと着物がわかりやすくなる!!(はずだ!)

着物に使われる糸の種類を学ぼう

まずはやっぱり生糸(きいと)から!

生糸 着物 やわらかもの 絹

おおまかに言えば、やわらかものなどの光沢のある美しい布地を作り出す糸です。
(御召や大島もある)

カイコガが吐き出す糸で作られた繭からほっそ~~~い糸を繰り出します。
それらをよりあわせて織物に使える糸にしたもの、これが生糸。

※繭から糸を作り出す工程についてはこちらの記事から。

着物のキホン「正絹」って何?そもそも読み方わかる?
続きます、お勉強シリーズ。今回は着物が作られる一番最初の段階を攻めてみようと思います。 だって織り染めの違いとか、紬とか、いろいろ調べてても、最初のこの「糸」の違いがイマイチわからなくてぼんやりした状態だったから。 ここらでしっかりとお勉強したいと思います!

絹糸って英語ではシルクなんですが、そのザ・シルクって感じの光沢を出せるのがこの生糸さんです。
混乱しそうですが、ザ・シルクってのはイメージできるように挙げただけで、絹糸がすべて生糸というわけではありません。
生糸はあくまで絹糸の一種といったところでしょうか。

次は紬糸(つむぎいと)!

さてお次は紬糸です。
最初にお伝えしておくべきは、紬糸も絹糸の一種だということ。
まぁ当たり前っちゃ当たり前なんですが。でもなんていうか、先ほど書いたようにザ・シルク!ってところの素人感覚で言うと紬ってえ?シルクなん?みたいなそういう感じになりがちなんじゃないかな~って。

わかりますかね、なんとなく。シルクっつったらやわらかものでしょ、これは違うんじゃ?って思いそうな感じ。
でも紬も立派な絹糸です。だから生成もとはおなじくカイコガさんです。お蚕様。

じゃあ紬糸はどうやってできるのでしょ?

一般的には、生糸をとるには不向きな繭から作られる真綿(まわた)を原料にして、紡がれる糸が紬糸です。

ん・・・・真綿とな?

「真綿」まわたという名称が混乱のもと!

真綿、まわた・・・
綿(わた)・・?綿100%とかの?コットン?
(シルクといい、英語表記したほうがわかりやすい不思議)

実は真綿はコットンとは全くの別物です。

コットンとは日本語でいうところの「木綿(もめん)」です。
対して真綿はあくまでも絹。シルクの一種です。。

真綿とは、繭を煮たものをググーイと引き延ばして作られます。

この引き延ばされ方で2種類に分類され、まるく広げると「袋真綿」、四隅をとって四角くのばすと「角(つの)真綿」となるそうです。
違いは一目瞭然。

紬のお着物で言うと、袋真綿から作られるもののほうが良いとされているんだとか。

というわけで、この真綿から紡がれる糸が紬糸ということです。
つまりもちろん紬糸も絹糸なわけですね。

ちなみに紬と紡(つむ)ぐの違いを知っていますか?

“つむぐ”という言葉から一番初めに思い浮かべる漢字は“紡ぐ”ではないでしょうか。この文字は毛・綿など一本の繊維の短いものを撚り合わせて糸を作る場合に使います。絹であっても繭毛羽(蚕が繭を作る最初の足掛かりとして吐く生糸より細い繊維。繭のまわりに毛羽のようにまとわりついている繊維です。本来捨ててしまうものなのですが、糸にして利用することを推進している産地もあります。)や短く切断したものを糸にする場合はこの文字です。
 (中略)
 “紬ぐ”は撚り合わせるのでもなく、つなぐのでもなく、引き出して糸を作る場合の文字です。つまり、真綿から切れることなく糸を引き出したものを紬糸といいます。

絹だより106号「染織用語の不思議?」著・辛島綾/日本絹業協会

なるほど~~~

木綿や麻

さて、出ました木綿。こちらがいわゆるコットンですね!
絹糸は蚕が作り出す繭が原料ですから、もちろん動物性繊維。
対してこちらはワタ(綿)から作り出される糸ですので植物性繊維です。

綿ですね。みたまんま植物です、植物!
この綿から紡いだ糸が木綿です。

木綿のお着物はカジュアル着物になります。
カジュアルに上品に・・・サラリと着こなしたいものです。

同じ植物性の繊維で言えば麻(リネン)のお着物もありますね。

通気性が良く速乾性もあるので夏着物にはピッタリです。

ウール

ウールはなんとなくわかりますよね、毛糸です。羊さんです。

こちらのサイトでわかりやすく見ることが出来ます!

アンティーク着物・ユーズド着物や帯のオンラインショップ(ネットショップ)です。大正ロマンなレトロ着物からモダンでポップな普段着キモノまで販売中です。大阪昭和町にアンティーク着物とユーズド・リサイクル着物の実店舗もあります。

冬には重宝しますね~
道行や道中着にもあたたかなウールが使われます。

あれ?じゃあ正絹ってなに?

正絹(しょうけん)。

着物を物色してれば何かと目にしますよね。

正絹とはここより大きな分類上の話
正絹というのは全部絹糸で織られている物を言います。

よって生糸はもちろん紬も正絹ということになりますね。

また木綿やウールは正絹ではないわけです。

糸がわかったら次は着物が作られる工程へ!

次のお題はコレですね。
糸の違いをふまえたうえで見てみるとさらにわかりやすくなります。

近日中に記事にしてあげます。

コメント

  1. 美那子 より:

    なかなか調べても出てこない情報が、分かりやすく書かれていて有難いです!ありがとうございます♡