たまにしか着ないお着物、一度畳んだら忘れてしまうたたみ方・・・
着物が好き!だけどあまり着る機会がないとたたみ方もしっかり身につかないですよね。
お着付けも頻繁に着ないと忘れるのと同じ。
でも着物を自宅で保管するようになって、着物を着なくても手にする場面が増えれば畳む機会はグンと増えますよ。
たとう紙を開けて空気に触れさせるだけでお着物って喜びますから。
年に2回の虫干しと言わずに、大切なコレクション眺めましょ(^^)/
そしてしまうときはきちんとしたたたみ方でね。
基本はコレ!覚えておいて損はない「本畳み」
基本であるこの畳み方をマスターしておけばOK!浴衣も含め、ほとんどこのたたみ方になります。
1. 上半身を左側にしてひろげ、下半身を綺麗にととのえる
すみません、しょっぱなから写真の傾いてますね”(-“”-)”
手前に自分が座るイメージです。
①まずは脇縫いに沿って内側(背中心側)へ折ります。
②次に衽(おくみ)線にあわせて自分側へ折り返します。
2. 自分から見て奥の衽を手前に持ってきて下前の衽の上に重ねる
上半身は気にせず、とにかく衽を綺麗にあわせます。
ちょっと折りじわが目立ってお恥ずかしいですが・・・
空気を抜くように左から右へとのばします。
しわが出ないように、生地と生地がピッタリまっすぐのびるようにします。
3. 上前の脇縫いを持ち、下前の脇縫いとあわせる
画像、下の部分がきれてしまってます、すみません(何度目)
最初はここで中身がグチャっとなる感じがして怖いんですが、重ねたらそれはもうピッタリきますのでご安心を(笑)
写真を撮るために片手しか写っていませんが、必ず両手でやってくださいね。
ずれちゃいますから。
ここでも空気をもう一度抜く感じで左へならします。
4. 畳んだ部分を裾から2~3回巻いておく
これから上半身にうつりますので、下半身のズレ防止に巻いておきます。
5. 上前の衿を下前の衿にあわせ、首元を三角に割る
これもまぁたたみじわが・・・(恥)
衿を衿先から綺麗に合わせていきます。
大体仕立て上がりに綺麗にたたまれていて、その折れ線どおりにやればいいんですけどね(笑)
首元を三角に割ります。
そこが衿先からあわせてきたものと綺麗にあうようになります。
ここで重ねた衿の両端をもって、左右にピッと引っ張って整えておくと◎
6. 両袖をあわせる
片方の袖は自分から見て奥に広がっていますから、手前に持ってきます。
袖と袖を綺麗にあわせたら(ちなみに画像例では少し歪んでいますね!悪い例!)、また空気を抜きます。
首元はこのようになっているはずです。
7. 上の袖を身頃部分に重ねる
上に重なっている袖を身頃部分へ戻します。
8. 下の袖を下側に折り込む or 着物全体の反転させる
ここでは2通りのやり方に分かれます。
- パターン1: 下の袖を下側へ折り込む
- <パターン2: 着物全体の反転させる/li>
床についている面を上に持ってくるということです。
画像は反転が完了したときのもの。袖が重なっている部分と巻かれた状態の下半身部分をしっかりと持ち、バサッと上へ返します。
あとは袖を手前に持ってくるだけです。
7. で重ねた袖と下の身頃部分袖付けを持ちあげ、残った袖をグッと差し込むように入れます。
これももちろん両手でやります。
これは好みですかねぇ。
わたしはずっと反転させる方法でやっていたのですが、先日悉皆屋さんは下に入れ込む方法でした。
そもそも悉皆屋のおじさまは、テーブルの上でお着物たたんでいましたから、下と上をきっちり分けて畳んでる感じです。
私は結構全体を見ながらずっとやってきたので、なるほどと思いながら見てました。
10. 【完成】巻いていた下半身を戻し、二つ折りにする
下半身をまっすぐの状態へ戻し、ちょうど衿先が曲がらない位置で折り返します。
これで綺麗な二つ折りの状態が完成です。
11. 三つ折りにしたい場合は屏風畳みで
袖に合わせて左へ折り返します。
その後あまった部分を右へ戻すと、屏風畳みになります。
トップの画像も三つ折りで完成させたものになります。
マンション収納って、二つ折りだとなかなか難儀なんですよ・・・( ;∀;)
振袖や留めそでには「夜着畳み」を
豪華な柄に畳んだときの折れ線が入るのはイヤだな・・・
そんなときには夜着畳みです。
実はわたしはこちらまだ実践したことないんです(汗)
振袖も本畳みしてしまっています。
- 下前→上前を脇縫いに沿ってそれぞれ内側に折る。
衿肩あき(首筋の部分です)も内側に折りたたみます
柄(特に金彩や箔、刺繍部分など)や紋が傷まないように和紙をあてておきます - 下前の袖を折り、上前の袖を重ねる。さらにきもの枕をはさんで二つ折りにする
きもの枕は購入することもできますし、芯になるものを真綿をで包み、薄紙を巻いて手作りすることも可能です - さらに二つ折りにするので、柄部分に和紙をあて、きもの枕を中央にあてる
- 右側を左へ折り込んで完成
こちらはグッズが少し必要ですので、とても大事なお振袖や留袖にどうぞ。
身に着けるまで時間はかかりません。忘れないように頻繁に着物の風通しを
冒頭でもお話しましたが、難しいことはないのですぐにできるようになると思います。
その感覚を忘れないように、頻繁にお着物と触れ合ってください。
着物も空気に触れられて喜びます。
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