いやはや気づけばもう2月。着物を着られるお正月というチャンスを逃し、ほとんど着物に接することなく毎日を送っておりまして・・・(涙)そんななか出来ることといえばやはり知識のインプット!覚えることだらけの着物の世界、超・基本の着姿の各名称を丁寧に解説いたします!
「着物のキホン」シリーズを充実させていきたい!
初心者ならではの疑問というか、知らないことだらけの着物の世界。基本シリーズでいろいろまとめようと思ってまして。
織りと染めの違いとか、初心者あるある付け下げと訪問着の違いとか、紬の種類とか、そりゃもういろいろネタはあります。
だがしかし!
これがまた深い深い・・・|д゚)
ひとつテーマが出来て調べだすと、とても1日じゃ記事にできない内容になっていて・・・
どれも重い(良い意味で)んですわ~
「なぜ?」に「なぜ?」を重ねていくと本来の意味とか歴史とかそういうところまで根深くなっていくんですよ。
興味深いことこの上なしではあるのですが、今回ちょっとライトなものから始めます。
いまさらすぎる着姿の名称です。
お見苦しい絵とともに解説します。
前から見る着姿
まずは前姿からまいりましょう。
アレな感じの絵ですが、なんとかわかりやすいように描いたつもりです・・・
- 半衿(はんえり)
- 帯揚げ(おびあげ)
- [帯]上線(うわせん)
- 帯
- 帯締め(おびじめ)
- [帯]下線(したせん)
- おはしょり
着物の下に着る「長襦袢」の衿部分にかける布。衿からチラッと見えるので、半衿が違えば印象もガラリと変わります。長襦袢の汚れを防ぐ役割も。毎度の半衿づけが面倒だというのは定説(笑)
帯の後ろ側から回してきて帯の形を支える布。帯枕にかぶせる形で固定します。(※1)こちらも帯からチラッと見えるので、センスが光ります。帯揚げが見える分量でも雰囲気は変わります。
帯の上側となるライン
着物を胴の部分にまきつけて固定させるもの。(さすがにこの説明までは・・・www)
帯をむすんだあとに崩れをふせぐ紐。帯の中央でしっかりと結び固定させる。帯の始末は祝儀・不祝儀で異なります。
帯の下側となるライン
大雑把に言って、身丈(着物全体の長さ)≒身長ですから、実際にはおってみると首~頭部分だけ丈があまります。その長い部分を腰ひもでたくしあげ固定させて帯から見える部分のこと。
だいたい人差し指1本分がよいとされます。
※1:帯揚げの解説&帯枕に関してはコチラをぜひとも!


前から見たところはこんなところでしょうか。
最初も最初のころは、こんな用語でさえ「えっと・・・半衿って・・・」て感じでした、そういえば。
もしそう思っていらっしゃる方がいても、大丈夫ですから!着物着ていけばこのくらいすぐに覚えられます(^◇^)
後ろから見る着姿
つづいて後姿。洋装でも和装でも一緒ですが、自分で見えない後姿には気を遣いたいところですよね。
あえてトップの画像も後姿の着物美人さんを選んでみました。
- 衣紋(えもん)
- 帯山(おびやま)
- お太鼓(おたいこ)
- て
- たれ
- 着丈(きたけ)
衿回りの首の後ろ側部分を指します。「衣紋を抜く」とはこの部分を出すことをいいます。衣紋をしっかりと深く抜けば若い印象に、逆に年をとると浅めにしたほうが品があります。基本的には衣紋の先と肩甲骨のラインが一直線になると着姿も美しくなります。
帯をお太鼓結びにしたときに、お太鼓のトップになるラインのこと。帯山の膨らみで印象も変わってきます(※2)
最も一般的な帯結びといえるお太鼓結びで、いちばん面積の広い部分を指す。
お太鼓結びをしたときに中にはいるほう。たれの反対側のこと。
お太鼓の下に見える10cm程度の部分。ての反対でお太鼓を作る部分のことを指すことも。
着物を着た状態で、肩山から裾までの長さ。混合しやすい「身丈(みたけ)」はこれにおはしょり部分を足した着物全体の長さ。
※2:こちらも帯枕の回で解説しております!

初心に帰るって大事
まぁ今だって初心に毛が生えたぐらいのくせに生意気ですが、知っていることでも、解説しようと言葉にするのは難しいものです。
そうすることで自分がどれだけ「わかったつもり」になっているかを推し量れますね・・・・
コメント